税理士業界の年間スケジュールについて解説!
税理士業界に興味をお持ちの方の中には、
実際に日々仕事をするとなると、どんなスケジュールで1年を過ごすのか、
イメージが沸かない方もいらっしゃると思います。
今回は税理士業界の年間スケジュールについて解説しますので、
ぜひ参考にしてください!
◆繁忙期(11月~5月)
税理士業界の1年は、一般的に11月~5月の繁忙期と、6月~10月の閑散期に分けられます。
繁忙期は年末調整からスタ-トします。
11月はまだ準備段階ですが、9月決算法人の申告期限とも重なり少し忙しくなります。
本格的な年末調整業務は年末年始休暇を挟んで12月~1月に行い、
それが終わると次は確定申告業務が始まります。
2月は、12月決算法人の申告期限も迎えますが
同時に確定申告期間が2月16日から始まり、期限である3月15日まではかなり忙しくなります。
普段は残業が少なくても、この時期は残業や休日出勤をしないと業務が終わらない、という事務所も珍しくありません。
余談ですが…、2020年・2021年は新型コロナウイルスの影響で
申告期限が4月15日までの1か月間延長されました。
そのため例年より多少は余裕を持つことができたのかと思いきや、
「延長したからと言ってお客さんがなかなか書類を提出してくれず、期限間際の忙しさはいつもと変わらなかった…」
なんて声を実際に働いている方から聞くこともありました。(笑)
なにはともあれ無事に確定申告を終えると、4月には少し休憩することができます。
ただ、ほっとしたのも束の間。
やがて迎える5月は、3月決算法人の申告期限です。
日本では3月を決算月としている法人が多いため、そもそもの業務量が多いことに加え
大型連休で営業日数が少ないことも重なり、この時期もかなり忙しいです。
確定申告件数がそれほど多くない事務所は、5月の方が忙しいということもあり得ます。
◆閑散期(6月~10月)
約半年に及ぶ繁忙期を乗り切ると、6月からは閑散期と呼ばれる時期に入ります。
比較的業務には余裕がありますが
税理士試験を目指して勉強中の方はラストスパートをかける時期なので気が抜けませんね。
閑散期とはいえ、勉強と両立して業務に取り組むのは大変なことですし
逆に、既に合格している方は試験組のフォローが必要になることもあります。
8月の試験を終えるとやっと落ち着けるというところでしょうか。
ボーダーラインとにらめっこしながら来年の試験に向けての勉強計画を立てる時期ですが
試験後には新しい所員が入所してくるケースも多く、教育やサポートが必要となります。
そして、新入社員の方たちがやっと事務所の雰囲気に慣れた頃、また繁忙期を迎えることとなります。
事務所毎に繁忙期・閑散期は少しずつ異なりますが、大まかには上記のようなスケジュールとなります。
繁閑がハッキリした業界なので、その中で上手くバランスを取りながら働くのは簡単ではありませんが、その分達成感のある仕事です。
ぜひ就職・転職活動や試験勉強計画の参考にしてみてください!