規模別に見る会計事務所の違い
~特徴や求められる人材について解説!~
前回の記事では大手税理士法人「BIG4」について解説しましたが、
今回はそれ以外の会計事務所や税理士法人、特に零細~中規模会計事務所までを見ていきます。
まず、従業員数の規模で分けると以下のようになります。
従業員数が、16~40名の事務所を「中規模会計事務所」、6~15名の事務所を「小規模会計事務所」、5名以下の事務所を「零細会計事務所」と言います。
まず、BIG4との大きな違いは、中小企業が顧問先である点です。
仕事の進め方では、
中規模会計事務所の場合、巡回担当・内勤担当に分かれてそれぞれの役割に応じて業務を行うことが一般的です。
小規模会計事務所では、役割分担ではなく、それぞれの従業員が1人で担当する顧問先の内勤~巡回業務までを行う場合が多くなります。
零細会計事務所では、巡回業務は所長自ら行い、スタッフは内勤業務という場合が多いです。
事務所の規模が大きくになるにつれ、顧問先の規模(年商)も大きいところが増えていきます。
また零細~中規模事務所には、地域密着型の事務所が多いということもBIG4との違いと言えます。
中規模会計事務所では、実務経験者や科目合格者はもちろんですが、
人員に余裕がある場合、これから税理士を目指す未経験者の採用を行っている事務所もあります。
小規模会計事務所は、実務経験者の採用が中心ですが、科目合格者であれば未経験でも採用することがあります。
零細会計事務所は、教育に時間や人員を割くことが難しい場合が多く、実務経験者の採用がほとんどです。
総じて、実務経験者であれば零細~中規模会計事務所まで広く受け入れられますが、
未経験者の場合は科目合格や日商簿記2級などの知識が必要とされます。
ただ、あえてどこの事務所のやり方にも染まっていない未経験者を採用し、
一から業務を教えることで事務所のやり方を身につけてもらいたいと考える事務所もあります。
中規模会計事務所では、業務の分担がされていることが多く、巡回業務の経験を積みたい方や
確定申告時期などの繁忙期を除いて残業が少ない場合もあり、勉強との両立を考えている方にも合う事務所があるでしょう。
小規模会計事務所は、内勤~巡回までを1人で行うため残業が多くなりやすく、勉強との両立を目指す方には向かない場合があります。
逆に有資格者や税理士試験を受けない方で、とにかくたくさん実務経験を積みたいという方にはおすすめです。
零細会計事務所は、比較的残業が少なく、ワークライフバランスや勉強との両立に適した事務所もあります。
すべてにおいて「所長次第」という部分が大きいため、所長の考えや方針をしっかりと確認し、自分に合っているかどうかを見極めましょう。
また、規模を問わず急成長中の事務所では、業務量が増え続けるために残業が多く、勉強との両立が難しいという場合が多いです。
◆事務所の規模によって、顧問先の規模だけでなく仕事のやり方や求める人材も変わる!
◆これから税理士を目指して勉強を始めるという方や勉強との両立を優先したい方は、中規模会計事務所or零細会計事務所
◆実務経験をどんどん積んでいきたいという方は、小規模会計事務所or中規模会計事務所
それぞれの事務所や所長の特徴を知ることが、事務所選びにおいて重要です。
ぜひ、自分に合った求人を探す際の参考にしてみてください!
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