税理士業界のいま
~就職・転職を考えるために~
税理士業界への就職や、キャリアチェンジを検討されている方は、
「本当にキャリアチェンジすべきか?」「今がそのタイミングなのか?」など、
色々とお悩みがあるかと思います。
それを考えていくヒントの1つとして、
「税理士業界のいま」を、一緒に見ていきましょう!
単刀直入に言うと、
近年、税理士試験の受験者数は減少傾向にあります。
◇参照元:国税庁HP https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/zeirishi.htm
税理士試験の受験者数は、2005年の56,126人をピークに年々減り続け、
2020年は26,673人と、ピーク時と比べて約30,000人弱減少しています。
税理士試験の「申込者数」自体は、
2021年では前年比101.8%と微増したのですが、
2020年はコロナ禍でより受験者数が減少していたことを鑑みると
対前年比の微増に関しても完全に増加に転じた!とは言い切れないのが状況です。
◇参照元:国税庁HP https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/zeirishi.htm
また、上記グラフは、昨年までの税理士科目別受験者数をまとめたものです。
今年に関しては、初学者が受験する可能性の高い簿記論・財務諸表論の申込者数が、
簿記論16,032名(前年比104.1%)、財務諸表論13,696名(前年比107.4%)と
伸びたものの、他9科目に関しては前年割れとなっています。
さらに年代別に見てみても、下記のようにどの年代においても減少傾向にあり、
特に40歳以下の受験者数が大幅に減少しています。
◇参照元:国税庁HP https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/zeirishi.htm
これに伴い、税理士を目指しながら税理士業界で働きたい!という方も減少傾向にあり、
税理士業界は現在深刻な人手不足となっています。
求人数>求職者数!
多くの業界がコロナによる影響で求人数が減少、「買い手市場」に転じている中で、
税理士業界は比較的、求職者が有利ないわゆる「売り手市場」が続いています。
特に税理士・有資格者・科目合格者、税理士補助経験者は貴重な存在で、
有利に就職活動を進めることができます!
また、上記のような「即戦力人材」を募集しても人材を確保することが難しい為、
求人の募集条件が緩和されており、
「企業経理の未経験求人」を探すのはかなり難しい反面、
簿記2級や税理士試験の受験経験があれば応募OK!
未経験者歓迎!といった求人も一定数存在します。
税理士業界への就職・転職を考えるのであれば、
資格や経験がない方でも、多くの求人をじっくりと吟味することができる
今がチャンスかもしれません。