BIG4税理士法人とは?
~特徴や求められる人材について解説!~
税理士業界に興味をお持ちの方なら、「BIG4」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?
このBIG4とは、下記の4つの大手法人を指す言葉です。
それぞれ、ロンドンに本部のあるPwC(プライスウォーターハウスクーパース)、
EY(Ernst & Young/アーンストアンドヤング)、アムステルフェーンに本部のあるKPMG(ケーピーエムジー)、
二ューヨークに本部のあるDeloitte(デロイト)、という、海外の四大会計事務所のメンバーファームです。
上場・外資系企業、大手金融機関などの顧問先が多く、
国際税務、タックスヘイブン税制、移転価格税制などの案件、
大手企業向けの組織再編や事業承継、企業再生に関するコンサルティングなど、レベルや専門性の高い業務を行っています。
それゆえ、一般的な会計事務所での主たる業務である記帳代行や決算業務などは、
顧問先で行っている場合が多いので、実務では税務申告書の作成やチェックを行うことが主になります。
BIG4のような大手では、一般的な個人事務所や中規模以下の税理士法人では、
設定されていないようなハードルが設けられていることが多いです。
最低でも3科目取得者(会計2科目+税法1科目)など、資格面での足切りがあったり、
業務上使用することがあるため、TOEIC(目安として700点以上)などの英語スキルも見られる場合が多いです。
税法科目については、その選択も比較の際に影響してくるポイントかと思います。(酒税法などよりも、法人税を取っている方が評価が高いなど…)
科目の評価については、こちらの記事で解説しています!
BIG4を目指したい!と考えている方は、
まずしっかり科目を取得していくことに加え、英語スキルも身に付けて、ライバルとの差別化を図りたいですね。
なんといっても業界トップの規模があり、上場・外資系企業の顧問先や国際税務、様々な案件を担当できますので、
質の高い経験を積みたいという方にはおすすめです。
また、給与水準も業界内ではトップクラスなので、バリバリ働いてしっかり稼ぎたい!という方にもおすすめできます。
成果を上げて昇進し、マネージャークラス以上になれば、若くして年収1000万を超えるような方もいらっしゃいます。
転職する際にも、BIG4で勤務していた経験は高く評価されますので、
そこから企業の経理、財務、経営企画や、会計コンサルタントとしてのキャリアを築いていくことも可能です。
ただ、その分業務はかなり忙しいですので、もし資格取得との両立に不安がある方は、
はじめはもう少し業務にゆとりのある事務所を選択するのも良いでしょう。
1社目にBIG4へ入社したものの、体力的に勉強に打ち込む余裕が無い、
勉強の時間が取れないといった理由で相談に来られる方もいらっしゃいます。
また、専門性の高い仕事が経験できる反面、BIG4での仕事は内部で細分化されているため、
経験がある部分だけに特化してしまうパターンが多いです。
まんべんなく様々な経験を積みたいという方、特に将来的に独立開業を考えている方からすると、
中規模前後の税理士法人や個人事務所で記帳代行から、まず一通りの仕事を覚えるという選択肢もおすすめです。
(そこでしっかり資格と経験が積めていれば、それからでも大手へステップアップできます。)
◆ BIG4とは、税理士業界の最大手4法人のこと!
◆ 顧問先の規模が大きく、特殊な案件も取り扱っているので、専門的でレベルの高い経験が積める!
◆ その分、応募条件は厳しいため、税理士科目やTOEICなどをしっかり取得する必要あり!
◆ 専門的な経験が積め、給与も業界トップクラスだが、業務が特に忙しかったり、まんべんなく幅広い経験を積むのには適していない!
大手の税理士法人、中堅の税理士法人、町の個人事務所、
それぞれにメリット・デメリットがありますので、今回の記事も参考にしながら、自分に合った求人へ応募しましょう!
大原キャリアスタッフでは、「どんな求人を受ければ良いのか分からない!」
というようなご相談にも、キャリアアドバイザーが親身にご対応いたします。
書類のご準備なども必要ございませんので、お気軽にお問い合わせください!
次回は、BIG4以外の税理士法人・個人事務所について解説します!